皮膚の仕組みと役割

体を覆っている皮膚は、単なる一枚の皮ではなく、常に代謝し、神経やホルモンの影響を受け、また暑さ、寒さなどの外界の状況にも反応して、様々に活動している生きた臓器です。

重さは成人では約3キロもあり、人体の中で最大の臓器なのです。

毎日見て、触っている皮膚ですが、その構造や働きを正しく知っている人は意外と少ないように感じます。美しく健康な皮膚を保つために、まず皮膚の仕組みを理解することから始めましょう。

まず、皮膚は大きく分けて、表皮真皮の2層からなっています。表皮の細胞は、ケラチンといったタンパク質でできており、常に深いところで新しい細胞が生まれ、古くなった細胞は死んで角質となり、最後は垢となってはがれてゆきます。

こうして表皮は約28日間で生まれ変わっており、これを「ターンオーバー」といいます。

このターンオーバーがあるために、表皮は絶えず入れ替わっていることになります。髪の毛や爪が生え変わっているのと同じです。

表皮は、ターンオーバーがあるために、少々傷がついても、ほぼ完全に修復されます。

真皮は、主にコラーゲンという繊維状のタンパク質からできています。美容の世界ではおなじみのコラーゲンですが、これは真皮の弾力を保つ、ゴムのような繊維だと思ってください。

この繊維が年齢とともに古くなったゴムのようにもろくなることがしわの原因です。

コラーゲン自体は、細胞ではなく、繊維です。線維芽細胞という細胞から作り出される繊維なので、普通の細胞のように生まれ変わることはありません。

古くなったコラーゲンが分解されて、線維芽細胞によって新たに作られることで浮上にゆっくりと新陳代謝していますが、真皮のコラーゲンが生まれ変わるのに約2~6年かかるといわれ、表皮に比べると、途方もなく遠いわけです。

したがって真皮にまで及んだ傷は、完全に修復されることは難しく、あとが残ってしまうわけです。

私たちがしているスキンケアは、ほとんどが表皮に対するものです。表皮の一番上にある角質層部分、つまり垢となってはがれる寸前の死んだ細胞の壁に当たりますが、ほとんどのスキンケアはこの角質層までしか到達しません。

真皮の部分には表皮からでは化粧水も何もほとんど浸透しないようにできているのです。これは外界から体を守るために皮膚には「バリアー機能」という働きがあるためです。


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